取り戻せ、ハリのあるバストと女性の権利
――フェミニズムの今とこれから
たれ子:
そら若いイケメンよ。
板代:
えぇ~相変わらず肉食系(笑)
たれ子:
もう一度子供っぽい恋愛ってのもしてみたいのよ。
板代:
私は一度痛い目を見たからなぁ。ちょっと臆病にはなってるのかもね。
たれ子:
恋してる時って、鏡に映る自分が明らかに違うのよ。自分で言うのもなんだけど、ほんとに綺麗に見えるの。不思議よねぇ。
板代:
うんうん、女はすぐ顔に出るわよね。まるで世界中の人間が自分たち二人を祝福してるように思えてきて。
たれ子:
誰彼構わず幸せオーラ振りまいちゃう。
板代:
だから『あ、この子彼氏できたな』とかもすぐ分かるよね(笑)
たれ子:
わかるわかる(笑)でも自分にもパートナーがいたら素直に祝福できるけど、独り身だと正直不幸になれって思っちゃう(笑)
板代:
あるね(笑)もう本能なんでしょうねそういうのって(笑)
たれ子:
女って怖いわね(笑)
板代:
もし私にいい人が出来たら、あなたには絶対結婚式来てほしいわ私。
たれ子:
呼ばれてなくても行くわよ。全力で祝福するわ。
女が巨乳であるということ
たれ子:
名残惜しいけど、そろそろ時間が来ちゃったみたい。
板代:
とっても有意義な時間だったわ。なんだかあなたといた昔を思い出しちゃった。
たれ子:
板代とはいっつも一緒にいたわね。同じ事務所だったし、プライベートもだいたい二人でつるんでたし。後輩のアイドルの子に本当の姉妹に間違えられたりなんかして。
板代:
姉妹にしてはバストサイズが違いすぎるんじゃない?(笑)
たれ子:
(笑)
板代:
でもあなたの存在がどれだけ私の支えだったか。グラビアの仕事の愚痴や悩みも、あなたは嫌な顔一つせずに聞いてくれたわね。芸能界をやめて第二の人生を歩もうとした私の背中を押してくれたのもあなた。気の置けない友達って、人生で一番の宝物だわ。
たれ子:
あなたは今でも私のベストフレンドよ、板代。……私ね、この歳になって思うの。この大きな胸は私一人のものじゃない、あなたの夢もこの中には詰まっているんだって。
板代:
たれ子……。
たれ子:
胸がないあなたの分まで巨乳であれたらって、そう思うの私。
板代:
ありがとう(グス)
こうしてしめやかな雰囲気のうちに対談は幕を閉じた。この後二人はLINE交換をし、お互いの健闘を誓って別れを告げた。『女性には、女の数だけ哲学がある』――そんなことを感じずにはいられない2時間であった。
デカパイ亭たれ子氏がゆかりのゲストを招いて女性の現在と未来をひも解く「デカパイ亭たれ子X(クロス)」、次回もお楽しみに!
【 ペチャパイ亭板代 プロフィール 】
高校卒業後スカウトされ芸能界入り。AAAカップというコンプレックスを武器にし、「貧乳すぎるグラビアアイドル」としてデビュー。のちにドラマや演劇、バラエティ番組などで幅広く活躍。しかしある大物俳優との熱愛がスクープされ、責任を取る形で芸能界を引退。現在は実家の生活雑貨店を営んでいる。